童話「九月姫とウグイス」をモチーフに、更紗のようなパターンを描きたくて、つる性の花々とウグイスを絡めた図案にしました。

九月姫は美しい歌声のウグイスを飼うことにしますが、姉たちに「鳥かごに入れておかなくては、戻ってこないわよ」と言われて不安になり、ウグイスを鳥かごに入れてしまいます。しかし、自由に飛べなくなったウグイスは唄を歌えなくなってしまい、九月姫は意を決してふたたびウグイスを解き放ちます・・。

ポピーの可憐な花姿と、花ひらく前の、毒々しささえ感じさせるツボミの、そのギャップに惹かれて水彩で描いた図案です。

リピートパターンではない、小さい版なので、レイアウトも自由に、様々な素材や染料で、いろいろなプリント手法を試しています。

サルビアやヒューケラが咲き乱れる庭、その中にひっそりとたたずむうさぎ。
小さな庭のスケッチと、イギリスの童話「ビロードうさぎ」のイメージを重ね合わせて描きました。

クリスマスに坊やにプレゼントされたビロードうさぎは、坊やに心から愛されて、幸せな時を過ごします。
やがて悲しい別れが訪れますが、子供部屋の魔法でビロードうさぎは「ほんもの」のうさぎに生まれ変わり、森の中をかけていくのでした・・。